スイス発の「Line 0」―目的地없는バスが生む『その場の自由』 video poster
最近、スイス·バーデン(Baden)市で「Line 0」と名乗ったバスが就走している。固定されたルートも目的地もないこのバスは、芸術家である双子の兄弟フランク・リクリンさんとパトリク・リクリンさんが手がけた最新のアートプロジェクトだ。
意図は「手放すこと」
リクリン兄弟は「Line 0」を通じて、乗客に日常の忙しさから一歩踏み出し、他者や街の風景と接点が広がる体験を提供したい考えだ。フランクさんは「私たちは通常、A地点からB地点へ効率的に移動することに慣れているが、このバスでは『手放す』ことが求められる」と語る。
乗客の声:歌い、語り、楽しみ
初めてに乗った地元住人のカトリン・カルトさんは「本当に予期せめで自然な旅だった。バスの中で歌ったり、みんなと話したり、トンネルではスマホのライトを点灯させたり─とても素晴らしい体験だった」と振り返る。
「ただの運行ではなく、乗客が自分らしく振る舞うための空間。それはこの街に必要な‘つながり’を生むのかもしれない。」
アートが呼ぶ新しい視点
「Line 0」は単なる交通手段ではなく、街の景色や乗客の関係そのものを作品にする試みなのだ。固定された目的地がないからこそ、乗客は当下的状況に没頭し、他の乗客や街の風景と直に対話できるようになる。
このプロジェクトは、スイス国内外で広がる「アートと街の融合」の一つとしても注目されており、今後の展開が期待されている。
Reference(s):
New Swiss bus offers 'unplanned and spontaneous' escape to nowhere
cgtn.com