バングラデシュのラフマン外相が第81回国連総会議長に選出 平和と改革への道筋を提示
バングラデシュのカリルル・ラフマン外相が、第81回国連総会の議長に選出されました。紛争や気候変動、AIの台頭など、世界が困難な局面を迎える中で、国連の信頼回復に向けたリーダーシップに期待が集まっています。
接戦の末に選出、9月に就任へ
火曜日に投開票が行われた選出投票では、出席し投票した190の国連加盟国のうち、ラフマン氏が99票を獲得し、キプロスのアンドレアス・S・カクリス特使(91票)を上回りました。
2026年2月にバングラデシュの外相に就任したラフマン氏は、今年9月に開幕する第81回国連総会の会期に合わせて就任し、1年間の任期を務めることになります。
国連での深い経験を持つ外交官
ラフマン氏は1954年生まれで、1979年にバングラデシュの外交サービスに入った経験豊富な外交官です。特筆すべきは、国連内部での長いキャリアを持っている点です。
- 1999年〜: 国連事務局に入り、ジュネーブの国連貿易開発会議(UNCTAD)で特別顧問を務める
- その後25年間: ニューヨークとジュネーブの国連機関で要職を歴任
- 実績: 国連の主要な旗艦出版物のリードオーサー(主執筆者)としても貢献
このように、国家代表としての視点と、国際機関内部のメカニズムに精通した視点の両方を兼ね備えていることが、今回の選出に影響したと考えられます。
掲げられた「6つの柱」と今後の課題
ラフマン氏は就任後の所感として、「謙虚さと敬意をもってこの職を引き受ける」と述べるとともに、現在の国連が直面している厳しい現状を認めました。世界各地で続く紛争による「筆舌に尽くしがたい苦しみ」や、組織としての財政的ストレスが、国連に対する公衆の信頼を損なわせているという認識を示しています。
これらの課題に対処するため、ラフマン氏は以下の「6つの柱」を重点的に推進することを約束しました。
- 平和と安全保障:紛争の解決と安定の模索
- 2030アジェンダ:持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組み
- 気候変動:地球規模の環境危機への対応
- 人権:普遍的な権利の保護と促進
- 新興テクノロジー:人工知能(AI)を含む技術革新への対応
- 国連改革:組織としての能力向上と構造的な見直し
国際社会が分断される中で、国連が再び「約束を果たす能力」を取り戻せるのか。実務経験豊富なラフマン氏の舵取りが注目されます。
Reference(s):
Bangladeshi FM Khalilur Rahman elected president of 81st UNGA session
cgtn.com