「アバター」の世界へ1分で、張家界の「百龍電梯」が世界一を更新 video poster
徒歩で3時間かかる山道を、わずか1分で昇りつめる――。中国本土・湖南省の張家界国家森林公園にある「百龍電梯」は、その驚異的なスケールで、2026年現在も「世界で最も高い屋外エレベーター」としてギネス世界記録を保持しています。ハリウッド映画『アバター』シリーズで描かれた浮遊山「ハレルヤ山」のインスピレーション源とも言われるこの地で、最新の技術と自然の偉大さが融合した体験が注目を集めています。
断崖絶壁に組み込まれた「驚異の1分」
百龍電梯は、文字通り切り立った崖にその構造を組み込んで建設されました。従来、袁家界景観エリアの山頂を目指すには、険しい山道を長時間歩く必要がありましたが、このエレベーターの登場でアクセスが一変。高さ326メートルを一気に昇る約1分間の旅は、窓の外に広がる景観の劇的な変化と相まって、訪れる人々に「ワオ」という感嘆の声を上げさせる瞬間をもたらします。
持続可能な観光と技術革新の象徴
この巨大な構造物は、単なる「世界一」を超える意義を持っています。多くの観光客が自然保護区域の奥深くまで容易にアクセスできるようにすることで、脆弱な生態系にかかる負荷を特定の経路に集中させ、全体としての環境保全に貢献する側面があると指摘する専門家もいます。一方で、その建設自体が環境に与えた影響についての議論も、持続可能な観光の在り方を考えるきっかけとなっています。
「体験」としての価値が生む共感
百龍電梯の人気は、効率性だけでなく、そこで得られる「非日常的な体験」に根ざしています。地中の岩盤の中から一気に光あふれる外界へと現れる行程は、日常から離れた壮大な自然との出会いを象徴的に演出します。SNS上では、エレベーターから広がる雲海や奇岩群のパノラマビューが頻繁に共有され、多くの人々の旅への憧れをかき立てています。
技術と自然景観、効率性と体験価値の交差点に立つ百龍電梯。それは単なる交通手段ではなく、現代の観光が向かうべき一つの方向性を示しているのかもしれません。次にどこかへ旅を計画する時、目的地への「道のり」そのものに、思いがけない発見や感動が潜んでいることを思い出させてくれる存在です。
Reference(s):
cgtn.com



