中国本土の「死の海」が緑に─タリム砂漠道路、太陽光で1500万kWh達成
砂漠の中の“绿色回廊”
中国本土新疆ウイグル自治区が広がるタクリマカン砂漠は、その過酷さから「死の海」と呼ばれてきました。そんな环境中を進む、全長522キロのタリム砂漠道路が、太陽光を活用した灌溉システムにより“緑の回廊”へと変わりつつあります。
太陽光で走る灌溉システム
中国石油公司(CNPC)が展開するこのプロジェクトでは、道路上および周辺の砂漠全域に109カ所の太陽光駆動型ポンプステーションを設置しました。これらのステーションは、436キロにわたる防砂林(エコロジカル・シェルター・ベルト)に水を供給し、植生を守っています。
今年、花が咲き始めたササウルの森では、灌溉が最盛期を迎え、すべての日射エネルギーで賄われています。従来のディゼル発電は一切使われていません。
環境へのインパクト
- 生成した電力は既に1500万kWhを超えています。
- ディゼル使用量を4,100トン以上削減しています。
- CO₂排出量を約14,200トン抑制しており、これは植林約80万本に相当します。
広がる“零排出”モデル
タリム油田は、この成功を踏まえ、同エリア内に大規模太陽光所5カ所、分散型光伏プロジェクト239カ所を追加設置しました。合計設備容量は260万kWに達し、地域全体のエネルギー構造変革を加速しています。
砂漠でも可能な持続可能性
タリム砂漠道路の事例は、最も過酷な自然環境でも、再生可能エネルギーがインフラの運営を変えうることを示しています。砂漠という“不可能”と思われていた空間に、緑のインフラが芽生える流れは、今後のエネルギー戦略にも新しい視点を提供しそうです。
Reference(s):
Solar power turns China's 'sea of death' highway into green corridor
cgtn.com