世界1位シナーが衝撃の2回戦敗退。全仏オープン、猛暑がもたらした波乱の展開
テニスの全仏オープン2回戦で、世界ランキング1位のヤニック・シナー選手が衝撃的な敗退を喫しました。圧倒的な優勝候補とされていたシナー選手が、なぜこのタイミングで崩れたのか。試合を分けた要因と、今後の大会展開への影響についてお伝えします。
2セット先取からの急転直下
試合序盤、シナー選手は盤面を完全に支配していました。第1セットを6-3、第2セットを6-2で先取りし、第3セットでもあと2回のサービスゲームをキープすれば勝利という、誰もが勝利を確信する展開でした。
しかし、5-4とリードしていた第3セット後半、状況は一変します。気温が30度を超える猛暑となったことで、シナー選手のパフォーマンスが急激に低下。その隙を逃さなかったアルゼンチンのフアン・マヌエル・セルンドロ選手が、ここから3セットを連取し、7-5, 6-1, 6-1で逆転勝利を収めました。
「壁にぶつかった」体力の限界
試合後、シナー選手は自身のコンディションについて次のように振り返っています。
- 「コート上で体調が優れないのを感じた。ひどいめまいに襲われ、エネルギーが完全に切れてしまった」
- 「ショットは非常にクリーンに打てていたが、ある瞬間、突然壁にぶつかったような感覚になった」
試合中、シナー選手はポイント間に何度も前かがみになり、チェンジオーバーではアイスパックや携帯扇風機を使用して体を冷やしていましたが、これまでにないほどの体力消耗に苦しんでいた様子が見て取れました。
止まった快進撃と、開かれた優勝への道
今回の敗北により、シナー選手は3月から続いていた30試合連続勝利という驚異的な記録にピリオドを打たれることとなりました。直近ではモンテカルロ、マドリード、ローマなど5つのマスターズ1000タイトルを連覇し、ノバク・ジョコビッチ選手に続き史上2人目の「マスターズ1000全タイトル制覇」を達成するなど、絶頂期にありました。
また、本大会ではディフェンディングチャンピオンのカルロス・アルカラス選手が手首の負傷で棄権しており、さらに優勝候補筆頭のシナー選手までが敗退したことで、男子シングルスのドローは完全に「オープン」な状態となりました。
同時に、呉易兵(ウー・イービン)選手などの有力選手も2回戦で敗退しており、今大会は予想だにしない波乱の展開が続いています。誰が頂点に立つのか、目が離せない展開となってきました。
Reference(s):
Jannik Sinner stunned, Wu Yibing falls in French Open second round
cgtn.com


