上海・南京路に春節の獅子舞が登場 龍舞と太鼓で街が祝祭ムードに video poster
2026年2月中旬、春節(旧正月)の空気が残る中国本土・上海で、南京路歩行者天国に獅子舞と龍舞(ドラゴンダンス)が登場しました。人の流れが途切れない繁華街で伝統芸能が立ち上がり、「新しい一年」の始まりを体感できる場になっています。
南京路に響く銅鑼と太鼓、龍が“跳ねる”ように進む
舞台になったのは、観光客と買い物客が行き交う南京路歩行者天国。銅鑼(どら)と太鼓のリズムに合わせ、長い胴体を連ねた龍が車線(通路)をうねるように進み、時に跳ねるような動きで観客の視線を集めました。
沿道では、縁起を担いで龍の頭に触れようと手を伸ばす人の姿も。春節らしい「福」を求める所作が、都市の日常の中に自然に溶け込んでいました。
見どころは“梅花樁”の獅子舞 高低差の演技で拍手
注目を集めたのが、黄連勝醒獅団(Huang Liansheng Awakening Lion Dance troupe)による獅子舞です。演目の一つは、梅花樁(ばいかしょう)と呼ばれる柱状の台を使ったパフォーマンス。高さの違う足場へ飛び移りながらバランスを取り、獅子の表情や呼吸まで感じさせる動きで会場を沸かせました。
雄獅子が届けた“ことば”の役割
演技の中では、雄獅子が観客に向けて「成功の一年」を願うしぐさを見せ、場がやわらかく和みました。春節の獅子舞は、単なるアクロバットではなく、願いを分かち合うための“街の言語”として機能していることが伝わってきます。
なぜ今、繁華街で伝統が映えるのか
大通りの真ん中で伝統芸能が演じられると、通りすがりの人も足を止め、知らない人同士が同じリズムで拍手を合わせます。オンラインで断片的に消費されがちな季節行事も、実際の音量や距離感を伴うと、記憶に残る体験へ変わります。
春節の獅子舞と龍舞は、都市のスピード感と伝統の時間感覚が交差する場所で、今年の始まりを静かに強調する存在になっていました。
用語ミニ解説(読みながら分かる)
- 春節(旧正月):太陰太陽暦にもとづく新年行事。家族行事と地域の祝祭が重なる時期です。
- 獅子舞:獅子の姿で舞い、厄除けや招福を願う伝統芸能。
- 龍舞(ドラゴンダンス):長い龍の胴体を複数人で操り、うねりや跳躍で祝祭感を演出します。
- 梅花樁(ばいかしょう):柱状の台を使う演目。高低差のある足場で技術と表現力が問われます。
Reference(s):
Lion dance roars to life on Shanghai's bustling thoroughfare
cgtn.com








