マリ国防相が襲撃で死亡 過激派組織と分離勢力が初の連携
西アフリカのマリで、国防相が自宅を襲撃され死亡するという衝撃的な事件が発生しました。複数の過激派組織が連携した大規模な攻撃は、同国を襲う紛争の新たな危険な局面を示しています。
首都近郊で国防相が死亡
マリ政府報道官は、本日27日(日曜日)、サディオ・カマラ国防相(47)が26日(土曜日)夜、首都バマコ近郊の守備の固い駐屯都市カティにある自宅を襲撃され死亡したと国営テレビで発表しました。報道官によると、爆薬を積んだトラックが敷地内に突入したとのことです。
全国各地で同時多発攻撃
攻撃は国防相宅だけでなく、バマコの国際空港、北部の都市ガオとキダル、中部のセヴァレなど、国中にわたる複数の場所を同時に標的としました。政府報道官は、軍人と民間人を含む少なくとも16人が負傷し、数人の攻撃側戦闘員が死亡したと述べています。完全な被害状況はまだ明らかになっていません。
「アルカイダ系」と「分離派」が初の共同声明
今回の攻撃で注目されるのは、過激派組織「ジャマーアト・ヌスラト・アルイスラム・ワルムスリミン(JNIM)」と、トゥアレグ族を中心とする分離独立を主張する勢力「アザワド解放戦線(FLA)」が共同で犯行声明を出した点です。FLA報道官は「この作戦はJNIMとのパートナーシップで実行されている」と述べ、バマコの軍事政権に対する共同戦線を強調しました。分離勢力がジハード主義者と公然と連携を表明したのは初めてとみられ、紛争の構図が変わりつつある可能性を示唆しています。
国際社会から非難の声
アントニオ・グテーレス国連事務総長は攻撃を強く非難し、サヘル地域で高まるテロリズムへの国際的な対応を呼びかけました。西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)も同様に非難声明を出し、地域的な結束による脅威への対処を求めています。
悪化の一途をたどる治安
マリでは近年、治安が著しく悪化し、過激派組織による攻撃件数が記録的に増加しています。政府軍も対反乱作戦における民間人殺害の疑いで繰り返し非難を受けてきました。2024年には、バマコ空港と軍キャンプへの攻撃で約70人が死亡する事件も発生しています。今回の国防相殺害と全国的な同時攻撃は、その危機がさらに深刻な段階へと突入したことを印象付けます。マリ政府は、2日間の服喪を宣言しました。
Reference(s):
cgtn.com



