世界の軍事支出、2025年に2.89兆ドル 欧州は14%増
増え続ける軍事費、その背景とは
ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が4月28日に発表した最新の報告書によると、世界の軍事支出は昨年2025年、前年比2.9%増の2兆8900億ドルに達しました。この数字は、世界のGDPに占める軍事費の割合を2.5%に押し上げ、2009年以来の高い水準となっています。
欧州で顕著な支出増、NATO加盟国がけん引
地域別で特に目立ったのは欧州です。2025年の防衛支出は前年比14%増の8640億ドルと急増しました。NATOに加盟する欧州諸国29か国の軍事費合計は5590億ドルに上り、このうち22か国がGDPの少なくとも2%を防衛に充てるという目標を達成しています。
米国は一時的に減少も、今後は大幅増を見込む
世界最大の軍事費支出国は依然として米国で、2025年の支出額は9540億ドルでした。ただし、これはウクライナへの新たな軍事支援承認がなかったことから前年比7.5%の減少となっています。SIPRIは、この減少は一時的なものだと指摘しています。米議会は既に2026年分として1兆ドル超を承認しており、2025年から大幅な増加が見込まれています。
さらに、もしドナルド・トランプ大統領の最新の予算案が可決されれば、2027年の米国国防費は1兆5000億ドルにまで増加する可能性があります。
国際情勢と安全保障コストの行方
世界的な軍事費の増加は11年連続となっており、グローバルな緊張の高まりや各国の安全保障戦略の転換を反映しています。こうした巨額の支出が、国際的な平和と安定にどのような影響を与えるのか、今後も注視が必要でしょう。
Reference(s):
cgtn.com



