トランプ氏、イランの新和平提案に懐疑的 緊張続くホルムズ海峡
2026年5月、米国とイランの緊張関係に新たな動きがありました。トランプ米大統領がイランから提出された新たな和平提案について強い懐疑を示し、軍事的選択肢も排除しない姿勢を示しています。このニュースは、世界のエネルギー供給の要衝であるホルムズ海峡をめぐる緊張と相まって、国際社会の注目を集めています。
トランプ大統領、提案内容に強い疑念
トランプ大統領は土曜日、記者団に対し、イランから送付された和平提案を間もなく検討すると述べたものの、「受け入れられるものとは想像できない」と厳しい見方を示しました。一方で、イランへの軍事攻撃再開の可能性についても「選択肢の一つだ」と述べ、圧力をかける姿勢を崩していません。
イランが提示した14項目の対案
イラン側は、パキスタンを経由して米国に14項目からなる和平提案を提出しました。これは、米国が先に提示した9項目の計画に対する対案となります。主な内容は以下の通りです。
- 短期解決の要求:米国が提案する2ヶ月の停戦に対し、イランは主要課題解決のための期間を30日とすることを主張しています。
- 包括的な和平:一時的な休戦ではなく、「戦争の終結」そのものに焦点を当てた協議を求めています。
- 安全保障上の要求:国境付近からの米軍撤退と、不侵略の保証を求めています。
- 経済措置:海上封鎖の解除、凍結資産の返還、制裁緩和、補償などを提案に盛り込みました。
ホルムズ海峡を巡る新たな対立軸
提案には、世界の石油輸送の大動脈であるホルムズ海峡の新たな管理メカニズム構築も含まれています。今年2月のイスラエルと米国による共同攻撃以来、イランは海峡の支配を強化し、イスラエルや米国に関連する船舶の安全な航行を阻止してきました。
これに対し、米財務省外国資産管理局(OFAC)は土曜日、ホルムズ海峡通過のための支払い(慈善寄付と見なされるものも含む)を行った海運会社は米国の制裁対象となり得ると警告しました。単一船舶の通過に対して少なくとも200万ドルがイランに支払われたとの報告もあります。
国際社会への説明と今後の行方
イランのアラグチ外相は、アジアや欧州の対応国に対し、この新提案について説明を行いました。トルコ、カタール、サウジアラビア、エジプト、イラク、アゼルバイジャン、ロシア、韓国、日本、フランス、イタリア、EU外相などと個別に協議し、地域情勢と停戦の可能性について議論しました。
アラグチ外相は、イランは紛争を始めた側ではなく、米国が「極端な姿勢」、脅威、挑発的行動をやめれば外交に開かれていると繰り返し述べています。現在、イランは米国側からの正式な回答を待っている状態です。
この対立は、中東地域の安定だけでなく、グローバルなエネルギー市場と海運の安全に直接影響を与える可能性を秘めています。外交交渉の行方と、緊張の最前線であるホルムズ海峡の状況からは、今後も目が離せません。
Reference(s):
cgtn.com



