米イランが軍事攻撃を応酬、イスラエルはレバノンでの作戦を拡大 video poster
中東情勢が再び激しい緊張に包まれています。米国とイランが互いに軍事攻撃を応酬し、さらにイスラエルがレバノンでの作戦を拡大させるなど、外交的な解決策を模索する中で事態は深刻化しています。
米国とイランによる軍事的な衝突
米国とイランの両国は、互いに軍事目標への攻撃を実施したことを明らかにしました。双方とも相手側の行動を「攻撃的である」と非難しており、3か月に及ぶ紛争を終結させるための外交努力が停滞しています。
- 米国の行動: 米軍は、国際水域での米国製ドローンの撃墜などの「攻撃的な行動」への対抗措置として、イランの防空システム、地上管制局、および船舶を脅かしていた2機のドローンを攻撃したと発表しました。
- イランの行動: イラン革命防衛隊(IRGC)は、イラン南部への攻撃に対する報復として、米国が使用している空軍基地を標的にしたと述べています。
この混乱は周辺国にも波及しており、クウェートは月曜日に防空体制を有効化しました。クウェート政府は、イランによるミサイルやドローン攻撃が地域の緊張緩和に向けた努力を損なうものであるとして、強く非難しています。
イスラエルによるレバノン進攻の深化
一方、イスラエルではベンヤミン・ネタニヤフ首相が、レバノンのベイルート南部郊外にあるヒズボラ支配地域(ダヒエ)への攻撃を命令しました。これにより、テヘラン(イラン)とワシントン(米国)の間の緊張がさらに拍車をかけています。
ネタニヤフ首相およびイスラエル・カッツ国防相は、ヒズボラによる停戦合意の「度重なる違反」と「自国都市および市民への攻撃」を受け、テロ標的に対する攻撃を指示したとしています。
特筆すべきは、イスラエルがレバノン南部に「安全地帯」を自称して設定し、村々の破壊を進めている点です。イスラエル側は、民間地域に潜伏するヒズボラの戦闘員から北部イスラエルを保護することが目的であると主張しています。ネタニヤフ首相は、ヒズボラの支配下にあった地域への掌握を深めるため、地上作戦の拡大を命じました。
停戦へのハードルと外交の現状
今年4月16日にドナルド・トランプ米大統領がレバノンでの停戦を発表して以降、ダヒエ地域への攻撃は限定的でしたが、今回の作戦拡大で状況は一変しました。
イラン外務省は、イスラエルによるレバノン攻撃が外交プロセスの遅延を招く要因の一つであると指摘しています。イラン側は、レバノンでの停戦が、より広範な紛争を終結させるためのあらゆる合意において不可欠な要素であるという立場を改めて強調しました。
Reference(s):
Iran and US trade strikes, Israel pushes deeper into Lebanon
cgtn.com