ミラノ・コルティナ2026へ、CMGのリヴィーニョ現地スタジオが2月6日初稼働
ミラノ・コルティナ2026冬季大会に向けて、中国メディアグループ(CMG)がイタリア・リヴィーニョに設置した現地中継スタジオが、今週金曜日(2026年2月6日)に初めて稼働します。スノーボードとフリースタイルスキーを中心に、山岳地ならではの条件を踏まえた4K中継を行う計画です。
何が動く?——リヴィーニョの「現地中継スタジオ」
CMGのスタジオは、競技会場の近くから番組を組み立てる「現地中継(outside broadcast)」拠点として運用されます。対象は、スピード感と演技の細部が見どころになりやすいスノーボードとフリースタイルスキー。開催期間中、現地の空気感と競技映像を一体で伝える“ハブ”としての役割が期待されています。
山岳地と極寒に備える:国内開発の4K EFPシステム
発表によると、スタジオ運用にあたっては、山岳地形と変わりやすい天候、そして厳しい寒さが大きな課題になります。そこでCMGは、国内開発の4K EFP(Electronic Field Production:現場制作)システムを導入し、雪面の明暗差やスピードのある動きを、できるだけクリアに届ける狙いです。
要点を整理すると、今回のスタジオは次の条件に向き合います。
- 山岳地形:機材設置や運用導線が限られる
- 不安定な天候:降雪や風で撮影条件が変わりやすい
- 極寒環境:機材とスタッフ双方の安定運用が問われる
スポーツ中継では「見たい瞬間が一度きり」になりがちです。技術面の工夫は、競技の公平な理解(着地の乱れ、エッジの切り替え、板やスキーの挙動など)にもつながるため、視聴体験を左右する土台になります。
スタジオ演出は“温かさ”重視:干支テーマの「Bing Dwen Dwen」も
技術だけでなく、スタジオの見せ方にも工夫が入ります。専用ディスプレーでは、干支をテーマにした4体の「Bing Dwen Dwen」マスコットを展示し、北京からミラノへという“時間の流れ”を象徴する演出にするということです。
さらに、暖色系のデザイン、暖炉を模した意匠、座りやすいシート配置などで、選手を迎える落ち着いた雰囲気をつくるとしています。競技会場の緊張感が高いほど、スタジオのトーンは中継全体の印象を整える役割も担います。
このニュースの注目点:中継は「競技理解」を支えるインフラになっている
ミラノ・コルティナ2026のような大型大会では、映像の美しさだけでなく、競技の細部をどう伝えるかが重要になります。特に雪上競技は、天候・光・雪質で見え方が変わるため、現地の条件に合わせた制作体制は“当たり前の品質”を守る挑戦でもあります。
リヴィーニョのスタジオが稼働することで、視聴者は次の点に注目しやすくなりそうです。
- 滑走面の凹凸や雪煙など、演技の難しさが伝わる映像になるか
- 極寒や天候変化のなかで、安定した運用が続くか
- 会場の臨場感と解説がかみ合う、“見方のガイド”が提供されるか
中継技術とスタジオ演出は、競技そのものを変えるわけではありません。ただ、私たちが“何を見たと思うか”を静かに形づくる——その意味で、開幕直前の現地拠点づくりは、競技と同じくらい舞台裏の見どころになりそうです。
Reference(s):
CMG's Livigno studio set to deliver coverage for Milano Cortina 2026
cgtn.com








